スマホで商品ページを流し読みするお客さんが、冒頭の短い箇条書きを見て「あ、これ私に合ってるかも」とパッと要点をつかんでいる情景

商品説明は「箇条書き」で要点を3秒に|読まれる書き方と例

心をこめて書いた商品説明の長い文章。読み返して「よし、これで魅力は全部伝わる」と満足したこと、ありませんか。でも正直に言うと——お客さんは、たぶんその文章を最後まで読んでいません。スマホでスッとスクロールしながら、数秒で「自分に合うかどうか」を見極めて、次の商品へ移っていきます。

その数秒で要点を届けるのが、商品説明の冒頭に置く箇条書き(要点を短い行で並べたリスト)です。長文を書くこと自体は悪くありません。問題は、いちばん読まれる場所に「流し読みでも分かる要点」が置かれていないこと。今日は、この箇条書きを「何を・何行で・どんな言葉で」並べれば伝わるのか、いっしょに見ていきましょう。むずかしいツールは要りません。今ある説明文を、少し組み替えるだけです。

結論:商品説明の冒頭に、要点を3〜5行の箇条書きで置きましょう。狙いは、流し読みするお客さんに「これは自分に合う」と数秒で気づいてもらい、購入率(CVR=商品ページを見た人のうち、どれくらいの人が買ったかを見る数字)を底上げすることです。コツは3つ。①「特徴」ではなく「お客さんの得(ベネフィット)」を書く、②1行を短く、数字を1つ添える、③長文と重複させず、続きを読みたくなる入り口にする。この3つがそろうと、長い説明文を読まない人にも、いちばん伝えたいことが届きます。

いま何が起きているか|「読まれる前提」で書いてしまっている

多くの商品ページは、「お客さんは説明文を上から順に読んでくれる」という前提で作られています。ところが実際のお客さんは、スマホで何十件も商品を見比べている途中。1つの商品ページに使う時間は、ほんの数秒〜十数秒ということも珍しくありません。

その短い時間に読まれるのは、最初に画面に入る数行だけ。ここに長い前置きや、会社のこだわりを語る文章がびっしり並んでいると、お客さんは「読むのが大変そう」と感じて、要点をつかむ前に離脱してしまいます。もったいないのは、その商品が本当はお客さんにぴったりだったかもしれないという点です。中身は良いのに、要点が奥に埋もれていて気づかれない。これは、せっかくの良い商品を、自分で見えにくくしているのと同じです。

さらに、箇条書きはスマホで読みやすいという利点もあります。ぎっしり詰まった文章はスマホの小さい画面で圧迫感が出ますが、短い行が並んだ箇条書きは、余白が生まれて視線がスッと流れます。「読ませる」のではなく「見て分かる」。この違いが、最初の数秒の勝負を左右します。冒頭で何を見せるかは、商品ページのファーストビュー改善|最初の3秒で伝えるとも深くつながっています。

具体例|伝わる箇条書きを「3つのコツ」で組み立てる

伝わる箇条書きを「得を書く」「短く数字を添える」「入り口にする」の3つのコツで組み立てることを示した図
特徴ではなくお客さんの得を、短い行に数字を1つ添えて、長文の入り口として置く。この3点で箇条書きは「読まれる要点」に変わる。

伝わる箇条書きは、次の3つのコツで組み立てると、流し読みでもスッと要点が届きます。順番に見ていきましょう。

① 「特徴」ではなく「お客さんの得(ベネフィット)」を書く

いちばん大事なのがこれです。箇条書きに書きたくなるのは、つい商品の特徴(素材・機能・スペック)ばかり。でもお客さんが知りたいのは、「それで自分がどう良くなるのか」です。この「お客さんにとっての得」を、ベネフィットと呼びます。

コツは、特徴を書いたら心の中で「だから、お客さんにとって何がうれしいの?」と一度問い直すこと。その答えを行にすると、自然とベネフィットになります。特徴とベネフィットは両方あってよいですが、箇条書きの先頭に来るのは「得」にしましょう。

② 1行を短く、数字を1つ添える

箇条書きは「見て分かる」ためのもの。1行が長いと、結局また文章になってしまいます。1行はできるだけ短く、20〜30字を目安に。1行に情報を詰め込みすぎず、要点を1つに絞ります。

そして、可能なら数字を1つ添えると、とたんに具体的で信じやすくなります。

ただし、数字は根拠のある実際の値を書いてください。「業界No.1」「最安」といった、確かめられない最上級の表現は、景品表示法(うそや大げさな表示を防ぐルール)に触れるおそれがあります。誠実な数字だけを、正直に。表現の線引きは景表法・薬機法・特商法 表現チェック大全がそのまま使えます。

③ 長文と重複させず、「続きを読みたくなる入り口」にする

箇条書きは、そのあとに続く詳しい説明文の入り口です。だから、長文とまったく同じことを書くと、お客さんは「さっき読んだ」と感じて先へ進みません。箇条書きでは結論だけを見せ、理由や使い方の詳細は本文にゆずると、自然と読み進めてもらえます。

数は3〜5行が目安。多すぎると、どれも印象に残りません。伝えたいことが10個あるなら、お客さんにとって大事な順に並べ、上位3〜5個にしぼる。残りは本文やスペック表にまわします。項目をきれいに並べるスペック表の作り方は、スペック表・仕様表を見やすく作るが参考になります。

やりがちなNGと、その直し方
特徴(スペック)だけを並べている:お客さんが「自分ごと」にできない。→ 「だから何がうれしいか」を先頭に。
1行が長くて結局文章:流し読みで頭に入らない。→ 20〜30字に切り、1行1メッセージ。
箇条書きが8個も10個も並ぶ:どれも印象に残らない。→ 大事な順に3〜5個へしぼる。
「絶対」「No.1」「最安」など根拠のない断定:景品表示法上のリスク。→ 確かめられる事実と数字だけに。
長文とまったく同じ内容:先を読む理由がなくなる。→ 箇条書きは結論、本文は理由と詳細に役割分担。

ここで挙げた字数(20〜30字)や行数(3〜5行)はすべて目安の例です。商材や客層に合わせて置き換えてください。アパレルなら「サイズ感」「洗濯のしやすさ」、食品なら「味の特徴」「賞味期限」など、お客さんが最初に確かめたいことを優先しましょう。

あなたへの影響

明日やること

  1. まず主力商品を1つ選び、スマホで自分の商品ページを開いて、上から数秒だけ眺めてみる。要点が最初に分かるか、それとも長文に埋もれているかを確かめる。
  2. その商品の特徴を5つ書き出し、それぞれに「だから、お客さんに何がうれしい?」を書き足して、ベネフィット(お客さんの得)に変える。
  3. ベネフィットのうち大事な順に3〜5個を選び、1行20〜30字に短く整えて、説明文の冒頭に箇条書きとして置く。
  4. 各行に、根拠のある数字を1つ添えられないか検討する(容量・日数・重さ・発送目安など)。うそや大げさにならない範囲で。
  5. 「絶対」「No.1」など根拠のない断定や最上級表現が混じっていないかを、景品表示法の観点で点検する(不安なら専門家に相談)。

商品説明の箇条書き 見直しチェックリスト

商品説明の箇条書きは、文章を削る「手抜き」ではありません。忙しいお客さんの数秒を思いやって、「あなたが知りたいのは、たぶんこれですよね」と先回りして差し出す、いちばん親切な入り口です。長く書いた説明文は、それを見て「もっと知りたい」と思った人が読んでくれます。今日はまず、いちばん売りたい商品を1つ選んで、冒頭に3行の箇条書きを足してみませんか。お客さんの「あ、これ私に合ってる」を、あと少し早く引き出せるはずです。

冒頭の箇条書きで要点をつかんだお客さんが、迷いなく「これにしよう」と気持ちよく選び、お店との出会いが心地よく続いていく明るい情景

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参考(公式・一次情報)